H30高専ハカセ塾成果発表会のお知らせ(全会場まとめ)

成果発表会は各会場毎に実施します。
お時間がありましたらぜひご参加ください。

・熊本高専熊本キャンパス会場
 12月22日(土)13:30~16:30
 2号棟1階 カンファレンスルーム

・熊本高専八代キャンパス会場
 12月22日(土)13:30~16:30
 共通教育科管理棟1階 合同講義室

・久留米高専会場
 12月25日(火)13:30~16:00
 産学民連携テクノセンター棟2階

・有明高専会場
 12月25日(火)13:30~15:00
 合同教育南棟1階 合同講義室

第13回 久留米高専会場(H30)

12月15日(土)久留米高専において、高専ハカセ塾第13回目の授業を開催しました。

今回は、ハカセ塾の最終日となる12月25日の成果発表会に向けて、研究内容の検討や、その下調べなどの準備をしました。
関連する書籍を図書館で探したり、Webで情報を検索したり、パワーポイントの資料をつくってみたりと、受講生それぞれが先生や社会人メンター、学生メンターに相談や質問をしつつ、自主的に時間を過ごしました。

成果発表は、これまでハカセ塾で学んだことだけでなく、今後学んでみたいことや、独自に研究してみたいことなど、各自が自由にテーマを設定して行います。当日の発表方法も、パソコンを使うのか、模造紙を使うのかなど、手段は各自で考え、発表時間も受講生自身が決めて行います。

自由度が高い分、迷うことも多いかもしれませんが、どんな発表会になるか、今から楽しみです。

用意した資料で先生に相談中
図書館で資料調べ

合同一泊研修(H30)

12月8~9日にかけて、国立阿蘇青少年交流の家での一泊研修を行いました。この研修は9月末に予定されていましたが、台風の接近が予想されたため、一旦中止した後、再度企画して実現に至りました。

初日はまず、平成28年度熊本地震で生じた、益城町の堂園地区と谷川地区の布田川断層を見学しました。これらは天然記念物に指定されており、地震の凄まじさを実感しました。
交流の家では研修として、各会場毎4~5名によるチーム対抗のオリエンテーリングで交流を深めた後、夜には各高専が今までに学んだことで最も印象に残っていることを発表しました。液体窒素の実験、高専ロボコンの見学、久留米の和算などをテーマに、模造紙を使って他の参加者に分かりやすく説明していました。

2日目は阿蘇中岳の火口を見学する予定でしたが、直前に入場規制がかかってしまい、予定を変更して火山博物館を見学したあと、京都大学地球熱学研究施設火山研究センターを訪問しました。

2日間の研修を通じて地震や火山などに関する知見を深めるとともに、発表の準備など共同で行うことにより、互いの親睦を深めることもできました。

布田川断層の見学(堂園地区)
オリエンテーリング
ポスター作り
阿蘇火山博物館での演示実験
草千里ヶ浜にて受講生全員の集合写真

第11回 久留米高専会場(H30)

12月1日(土)久留米高専において、高専ハカセ塾第11回目の授業を開催しました。

今回の講義は、一般科目(理科系)数学の松田康雄教授による「久留米の和算」でした。
和算とは、江戸時代に日本で独自に発達した数学です。現在、私たちが学んでいるのは明治時代に伝わった西洋の数学(洋算)ですが、和算は洋算に劣らぬ高度なものでした。
実は、私たちが数学を日本語で学べているのは和算のおかげで、日本のように数学を母国語で学べる国は少ないのだそうです。というのも、例えば、方程式、微分、積分などといった言葉は、その概念が無ければその国の言葉で訳すことができないわけですが、日本の和算はそれらに対応できるものだったからこそ、日本語の数学用語を使うことができているのです。

授業では、そんな和算の歴史を学んだ後に、かつて寺子屋で使われていた教科書「塵劫記(じんこうき)」に掲載されていた問題などを基にして解いていきました。計算機を使う問題、三角形や四角形の紙を使って指定された図形を作成していく問題など、論理的思考力だけでなく、発想力や柔軟性、創造性が問われるものがたくさんあり、和算を生み出した日本人の知力の高さを体感する時間ともなりました。

 みんなで電卓を使って計算中
断ち合わせ”で図形作成に挑戦

第10回 久留米高専会場(H30)

11月17日(土)久留米高専において、高専ハカセ塾第10回目の授業を開催しました。

前半は、高専ハカセ塾の社会人メンターである松永先生から、「水・空気・エネルギー」と題した講義がありました。水と空気の性質や法則の説明のみならず、水質汚染や大気汚染をはじめとする環境問題、科学や経済の発展の裏で広がる所得格差など、幅広い学びを得る時間となりました。

後半は、パソコン設置教室へ移動し、この日が開催最終日となる国際情報科学コンテスト「ビーバーチャレンジ2018」に参加しました。Web経由でコンテストにログインし、チャレンジをスタートした後は、教室には問題に取り組む受講生たちのマウスのクリック音だけが響いていました。
はたして、その結果はいかに?

松永先生による「水・空気・エネルギー」の講義
ビーバーチャレンジ挑戦中

第9回 久留米高専会場(H30)

高専ハカセ塾第9回目は、11月3日(土)に久留米高専で開催された高専祭の見学でした。

高専祭では、食べ物の出店やステージイベント等はもちろん、高専ならではの特徴として、各専門学科による公開実験や展示が行われています。今回は、機械、電気電子、制御情報、生物応用化学、材料システムの全学科を見学し、実験体験や展示物の説明を受けて回りました。

最初に訪れた制御情報工学科ではAIとのオセロ対決やクロマキー技術の体験等を、その次に訪れた生物応用化学科ではスライム作りやバスボム作りを、その次に訪れた材料システム工学科では形状記憶金属の形状変化の体験や葉っぱへのメッキ塗装の工程の見学をしました。その後は機械工学科にてカムやリンクなどの機構モデルと3Dプリンタについて学び,最後は電気電子工学科で音声の信号処理やホログラムについて説明を受けました。

各学科それぞれの特徴を生かした内容に、みんな興味津々の様子でした。

バスボム作り(生物応用化学科)
メッキ加工を見学(材料システム工学科)
様々な歯車の仕組みについて説明中(機械工学科)

第8回 久留米高専会場(H30)

高専ハカセ塾第8回目の授業は、10月21日(日)、久留米高専が運営主体となり、久留米市みづま総合体育館で開催された「アイデア対決・全国高等専門学校ロボットコンテスト(通称:ロボコン)2018九州沖縄地区大会」の見学でした。
今年のロボコンの競技課題は「Bottle-Flip Cafe(ボトルフリップ・カフェ)」で、ロボットが8つのテーブルに向ってペットボトルを投げて立たせる競技です。
競技が始まると、対戦ごとに、みんな席を立つ勢いで見入っていました。会場では、見学に来ていた本校卒業生が、直前の対戦について、みんなの質問に対して丁寧に解説してくれました。
また、予選リーグと決勝トーナメントの間の休憩時間には、ピットに入って間近でロボットを見学させてもらいました。
さらに、競技がいかに難しいか実際にボトル投げを体験するエキシビションに高専ハカセ塾の小学生4人が参加し、その際に塾の内容も紹介してもらいました。
間近で見るロボットやその対戦に終始みんな興奮気味でした。そのほかの特別な体験にも満足そうで、とても有意義な授業だったようです。

観戦の様子
紹介を受けました
間近で見るロボットは迫力そのもの!
記念撮影

第6回 久留米高専会場(H30)

9月22日(土)久留米高専において、高専ハカセ塾第6回目の授業を開催しました。
今回は生物応用化学科 中嶌教授の指導の下、細菌の種類と名前を判定するための2つの実験を体験しました。

最初の実験は「グラム染色法」というもので、あらかじめ用意された細菌をスライドガラスに採り、染色液で染めた後、その色の変化を顕微鏡で観察しました。細菌には液で染まる陽性と染まらない陰性があり、実験後の色の違いでそれが判定できるのだそうです。受講生全員、うまく呈色していたようでした。

次に行ったのは、分解する糖の種類により細菌の種を判定する実験で、各自が細菌の懸濁液を作り、それを専用のキットに流し込んで、細菌の種類を確認しました。

今回扱った細菌の種類は2つでしたが、それぞれの反応の違いや、実験のための器具の取り扱いなど、みんな興味津々で実験に取り組んでいました。

実験用の細菌を採取し、スライドガラスにセット
細菌の様子を顕微鏡で観察
細菌が分解した糖をチェック

第5回 久留米高専会場(H30)

9月17日(月)、高専ハカセ塾第5回の授業として、久留米シティプラザで開催されたDr. BUNBUN子ども医学部に参加しました。

まず、1時間目の全体授業に参加し、耳鼻科の矢武克之先生と子ども医学部コーディネーターの吉永陽一郎先生による耳鼻咽喉科の話を聞きました。耳、鼻、喉の仕組みを豊富な資料を用いて楽しく解説してくださいました。

2時間目以降は各自が希望した授業(看護学科や脳神経外科、がん教育など)に参加し、医学について学びました。空き時間には「おしごと体験」や「まなび体験」の各種体験授業に参加したり、他の子供たちが調査・研究をしたポスターセッションに参加したり、大変有意義な一日だったようです。

高専ハカセ塾(有明高専)