8月27日(土)、熊本キャンパスにて受講生が夏休みに行った自由研究の成果発表会を行いました。
受講生は各自が自分で決めた研究テーマについて、5分間の口頭発表を行い行い、受講生の発表に対して熊本高専の教員や社会人メンターから質問や助言を行いました。
7月に行った自由研究の計画発表にさらに工夫を加えたり、研究テーマを見直して新たなテーマに取り組んだりといずれも素晴らしい発表でした。
月別: 2022年8月
第6回久留米高専会場(R4)
8月27日(土)久留米高専において、第一段階の受講生に対する「多様経験型プログラム」ならびに第二段階の受講生への「自主プロジェクト型プログラム」がそれぞれ開催されました。
「多様経験型プログラム」では、材料システム工学科の教職員を講師に迎え、“金属を溶かして固める!!おもしろ『鋳造』体験!!”と題して、鋳造についての講義や消失鋳型法(フルモールド法)による鋳造体験が行われました。
最初に、鋳造の歴史や方法、用途などについて学習しました。金属を溶かして固めてできた鋳物がクルマや電化製品の部品、街や道路で見かけるフェンスや街灯、マンホールの蓋などに使用されていることや、奈良の大仏様が世界最大の鋳物であることなど、受講生にとっては初耳なだけに、メモを取りながら熱心に聞いていました。
鋳造体験では、まず、作りたい形をイメージしてから発泡スチロールを加工し、それを砂に埋めて砂型を作りました。砂型がきちんとできていないと、それまでの作業が無駄になりますので、受講生は教職員や学生メンターに手伝ってもらいながら、丁寧に作業を進めました。800度ぐらいに加熱され、水飴のようになったアルミニウムが砂型に注ぎ込まれると同時に発泡スチロールは溶かされ、しばらくすると、その形がアルミニウムで再現されて、砂型から取り出されました。受講生は、普段では体験できない“鋳物作り”を通して、「ものづくり」の大切さやおもしろさを理解できたようでした。
一方、「自主プロジェクト型プログラム」では、第二段階の受講生が、前回に引き続いて研究発表のデータを検索していました。今年度の研究テーマに早速取り組む受講生も見受けられました。
第6回有明高専会場(R4)
8月27日(土)13:30~16:30「光について ~ピンホール・レンズカメラ作り~」・自主プロジェクト
熊本高専八代キャンパスとオンラインで繋ぎ、ピンホールカメラ、レンズカメラ作りに挑戦しました。
八代キャンパスの学生メンターから、光の屈折や反射の説明を受けた後、黒い厚紙、レンズ、OHPシートを使ってカメラを作りました。作ったカメラで外の景色を映してみました。上下左右が逆になった映像を見て、光の性質について実際に学習することができました。
残りの時間で自主プロジェクトのテーマをスタッフと相談しながら各自決めていきました。
第9回熊本高専八代キャンパス会場(R4)
令和4年8月27日(土)、熊本高専八代キャンパス会場にて開催された第9回高専ハカセ塾では、「光について~ピンホール・レンズカメラ作り~と葉脈しおり作り」を実施しました。 今回は、作業手順の都合から、2つの講座を変則的に実施しました。
まずは、葉脈しおり作りの前半を実施しました。葉脈しおり作りの講義及び実習の指導は、リベラルアーツ系理数グループの上土井教授が担当しました。全体の概要説明の後に、全員で外に出て学内のいろいろな葉っぱを採集しました。葉っぱの汚れを落とし、水酸化ナトリウム水溶液で煮込んでいきましたが、
煮込む時間が長く薬品も使用することから、スタッフが担当し、その間にもう一つの講座を実施しました。
2つ目の講座はにNITKボランティアサークルによる実験工作教室「光について~ピンホール・レンズカメラ作り~」を実施しました。光の反射・屈折などの基本的な性質を学習した後に、1つでピンホールカメラとレンズカメラの2つが楽しめるピンホール・レンズカメラを作成しました。作成後は、外の景色をピンホール・レンズカメラで覗いてみました。
最後は、葉脈しおり作りの後半を実施しました。煮込んでいた葉っぱを取り出し、筆で葉肉を落とし乾燥させて、ラミネートシートに挟んで飾りもつけて、オリジナルの葉脈しおりを作成しました。NITKボランティアサークルによる実験工作教室の講座は、オンラインでも配信し、高専ハカセ塾有明高専会場の受講生にも参加してもらいました。
第8回熊本高専八代キャンパス会場(R4)
令和4年8月20日(土)、熊本高専八代キャンパス会場にて開催された第8回高専ハカセ塾では、「電気と磁気の実験と自由研究」を実施しました。
前半の実験講座の講義及び実習の指導は、リベラルアーツ系理数グループの磯谷准教授が担当しました。まずは、モーターや発電機を利用して、フレミングの左手・右手の法則などの基本となる原理を学習しました。次に、各自でコイルを巻いてクリップモーターを製作し、スタッフのアドバイスも受けながら、全員がコイルを回すことができました。さらに、各自で製作したコイルを再利用し、紙コップスピーカーも製作しました。最後に、制作したスピーカーがマイクとして利用できることも実験を行いながら学習しました。今回の講座を通して、電流と磁界の不思議な関係について理解できたようです。
後半は、受講生が各自で行う自由研究を実施しました。夏休み中の最後の自由研究の時間ということで、実験に一区切りついた受講生は、今までに行った実験の分析も行いました。
第5回久留米高専会場(R4)
8月20日(土)、久留米高専において、「高専ハカセ塾」第5回目の講座を開催しました。
今回は、制御情報工学科の教員を講師に迎え、「ライントレース走行のためのロボットプログラミング」と題して、micro:bit(マイクロビット)とSmart Cutebot(スマートキュートボット)を使って、床面に引かれたライン上を周回走行するためのプログラムを作成しました。
まずは、プログラミングの基本を学びました。プログラミングとは、コンピュータにしてほしい動作を記述することであり、プログラミングの能力育成の重要性についても、小学校から指導要領として位置づけられています。基本構造では、逐次実行(順次)、反復(繰り返し)、条件分岐(選択)を学び、受講生達も大変興味深い様子でした。
つぎに、これらプログラムの基本構造について学習した後、Smart Cutebot底面の前方2箇所についている、ライントレースセンサを用いて、黒い線の上をなぞるように自動走行するプログラムを作成しました。プログラムを組めた受講生は、Smart Cutebotに付属で用意された、ライントレース基本経路の用紙にかかれた黒い線の上を自動で走行するプログラムが実装できたかどうか確かめました。今回、基本経路のほか応用経路も用意し、基本経路の自動走行プログラムを組めた受講生は、応用経路の自動走行プログラムの作成にチャレンジしました。受講生は好きな経路を選び、ラインの上を周回できるまで、試行錯誤でプログラムのデバッグ作業に夢中になっていました。
受講生達が、何度も何度も楽しそうにチャレンジしている姿がとても印象的でした。
第7回熊本高専八代キャンパス会場(R4)
令和4年8月11日(木・祝)、熊本高専八代キャンパス会場にて開催された第7回高専ハカセ塾では、「自由研究」を実施しました。
今回は、実験講座は行わず、受講生が各自で行う自由研究の時間としました。受講生は担当スタッフごとに分かれて、担当スタッフや学生メンターの助言を受けながら、自宅で行った実験や観察の確認や分析を行い、さらに、自宅では実施しにくい実験なども学生メンターのサポートを受けて実施しました。12月の成果発表会や3月の小中学生ジュニア学会に向けて各自で進めていきます。
第5回有明高専会場(R4)
8月7日(日)13:30~16:30「いろいろな計測器に触れてみよう(2)」
前回の講座ではいろいろな測定器を使って身近なものを測定しました。今回の講座ではもっと深く調べてみたいことを各自考えて、実験を行いました。
講座の最後に、今回実験したこと、実験してみてわかったこと、次にやってみたいことを発表しました。
今回の取り組みを自主プロジェクトにつなげる受講生もおり、今後の発展が楽しみです。
第6回熊本高専熊本キャンパス(R4)
令和4年8月6(土)、熊本高専熊本キャンパスにて、リベラルアーツ系理数グループの松上准教授を講師として、第6回高専ハカセ塾(熊本キャンパス会場)「液体の混合実験〜混ざる・溶けるって何だろう〜」を実施しました。
前半は「水と油」「水と塩水」「ポリビニルアルコールとホウ砂水溶液」など2つの液体を混合することで全く違う現象が起こる液体の観察実験を行いました。前半部分で目指した到達目標は、「混ぜることの楽しさを知る」「しっかりと実験を観察することができる」「観察結果を表現することができる(自分の言葉で言語化・図示など)」の3点です。受講生たちは実験の様子をつぶさに観察し、その結果を自分の言葉や絵でしっかりと表現していました。
後半は、用意した多くの材料から受講生が自由な発想で「スライムに新たな機能を追加す
る」という研究活動を行いました。受講生は「ふわふわにしたい」「ドロドロにしたい」「磁石にくっつくようにしたい」などを自分で考え、何を混合すればスライムにそれらの機能が追加できるか、試行錯誤しながら実験を行いました。実験をする中で、単に何を混合させるだけでなく、混ぜる順番も大事だということに気がついたようでした。
受講生たちはこの講座により、混ぜることの楽しさ、研究のために必要なスキル、研究の難しさを体験することができたようです。
第6回熊本高専八代キャンパス会場(R4)
令和4年8月6日(土)、熊本高専八代キャンパス会場にて開催された第6回高専ハカセ塾では、「地震に関する実験と自由研究」を実施しました。
前半の実験講座の講義及び実習の指導は、生産システム工学系ACグループの脇中助教が担当しました。地震についての基礎知識を学びながら、地震に関するいくつかの実験を行いました。1つ目の実験は、2種類の土を使った断層の実験で、断層のでき方について学習しました。2つ目は、竹ひごと粘土を使った実験を行い、高層ビルと一軒家の揺れの違いについて学習しました。最後は、高専生による演示実験やペットボトルを使った実験により、地震による液状化現象について学びました。
後半は、受講生が各自で行う自由研究を実施しました。夏休みに入り、自宅でできる実験や観察は各自で行い、高専では担当スタッフや学生メンターの助言を受けながら、各自の自由研究を進めました。