第11回久留米高専会場(R3)

10月30日(土)に久留米高専において、第一段階の受講生に対しては「多様経験型プログラム」が、第二段階の受講生には「自主プロジェクト型プログラム」がそれぞれ実施されました。
「多様経験型プログラム」では、材料システム工学科の教職員を講師に迎え、“金属を溶かして固める!!おもしろ『鋳造』体験!!”と題して、鋳造についての講義や消失鋳型法(フルモールド法)による鋳造体験が行われました。
最初に、鋳造の歴史や方法、用途などについて学習しました。金属を溶かして固めてできた鋳物がクルマや家電製品の部品、道路で見かけるマンホールの蓋などに使用されていることや、奈良の大仏様が世界最大の鋳物であることなど、受講生にとっては初耳なだけに、メモを取りながら熱心に聞いていました。
鋳造体験では、まず、作りたい形をイメージしてから発泡スチロールを加工し、それを砂に埋めて砂型を作りました。砂型がきちんとできていないと、それまでの作業が水泡に帰すことになりますので、受講生は教職員や学生メンターに手伝ってもらいながら、丁寧に作業を進めました。800度ぐらいに加熱され、水のような液体となったアルミニウムが砂型に注ぎ込まれると、発泡スチロールは溶かされ、アルミニウムに置き換わっていきます。そして、冷えて固まると、発泡スチロールで作った形がアルミニウムで再現されました。受講生は、普段では体験できない“鋳物作り”を通して、「ものづくり」への関心が一段と高まったようです。
一方、「自主プロジェクト型プログラム」では、第二段階の受講生が、前回に引き続いて研究発表のデータを検索していました。今年度の研究テーマに早速取り組む子も見受けられました。