概要
科学技術の発展により、たくさんの人々が互いに物や情報を交換しあって快適な生活を営 むことができる社会の存在が可能となりました。 しかし、社会が高度化し複雑化するにつれて様々な技術的な問題や社会的な問題が生じています。
従って現在では、これらの問題を解決するため、例えば次のようなシステムの開発が重要になっ てきています。 それらは、効率的で安全性の高い信号変換や信号伝達を行う「プロセシングシステム」、 論理演算や数値シミュレーションを高速に行う「コンピューティングシステム」、環境の計測な どを行う「センシングシステム」、あるいはまた、人間と機械とのコミュニケーションを円滑に 行うための「インターフェースシステム」などです。
これらを実現するための技術の基礎は「電子工学」と「情報工学」にあります。
情報システムコースでは、われわれの生活に欠かすことができないさまざまなものの基礎となる 「電子工学」と「情報工学」を学ぶことができます。
本学科における専門科目の教育課程は、「工学基礎」、「電子情報基礎」、 「電子工学系」、「情報工学系」、「総合領域」の5つの領域で構成されています。 それぞれの領域において、基礎から最新技術に関する応用までをバランス良く学ぶことができます。
本学科では、「電子情報工学」を幅広い視野から存分に活用して、さまざまな種類の問題 を解決することができる創造的な技術者の育成を目指しています。
教育の目的
- 社会を支える情報通信技術を維持・発展させるための電子工学・情報工学の専門知識を 総合的に身につけた人材の育成
- 電子工学・情報工学分野における多様な課題に対する分析能力と問題解決能力を有する 人材の育成
- 豊かな創造力と技術者としての高い倫理観を有する人材の育成
アドミッションポリシー(求める学生像)
情報システムコースでは、入学した皆さんは電子工学から情報工学に関連する広い分野の内容を学ぶ、総合的な 知識を身につけたコンピュータ応用技術者になることを目指します。そのため、本学科では次のような人の 入学を歓迎します。
- 「もの」をつくることが好きな人
- 物事を順序だてて考えることが好きな人
- 生きた知識を身につけていく努力ができる人
教育課程(カリキュラム)
5年間の修学期間において次のような流れで教育を行ないます。
1・2年生において、技術者としてのセンスや基本的な考え方などを身につけるために、工学全般 ならびに専門分野に対する動機付け教育を行います。また、「電気」に関する基礎知識を習得し、 「情報」の基礎知識とコンピュータの基本操作法と習得します。2年では「プログラミング」の学習 ならびに「情報工学演習」を開始します。
3年では「電気回路I」や「論理回路」などのハードウェア系の科目を学びます。実践的な素養を 身につけるために「電子工学実験」が導入されます。また、情報工学の数学的基礎理論である「情報 論理学」を習得します。情報処理関係の資格取得を視野に入れ、実践的な力をつけるために「情報処 理システム」を学習します。
低学年までに、「電気」に関する基礎知識を十分に理解すること、「プログラミング」の能力を 高めること等を目標の一つとします。
高学年では、電子工学系の科目と情報工学系の科目をバランス良く修得します。
4年では、電子工学系の科目として「電気回路Ⅱ」「電磁気学Ⅰ」「半導体工学」「電子回路I」など、 情報工学系の科目として「アルゴリズム」「情報理論」「システムプログラム」「計算機工学」など、 応用分野の科目として「制御工学」などを習得します。さらに、「インターンシップ(企業実習)」を 積極的に行います。
5年では、電子工学系の科目として「電子回路Ⅱ」「電磁気学Ⅱ」など、情報工学系の科目として 「ソフトウェア工学」など、情報通信分野の科目として「情報ネットワーク」など、総合領域の科目として 「通信工学」などを習得します。また、トピックス的な内容の授業により最先端の技術への関心を高めます。 「卒業研究」では、電子工学および情報工学に関係する幅広い分野から、特定の研究テーマについて自主的に 取り組み、総合的な力を身につけます。
教育課程(本科)