情報システムコース担当教員の学術論文がエディターズチョイスとして表彰されました

本校創造工学科 人間・福祉工学系 情報システムコース担当の教員の学術論文がエディターズチョイスとして表彰されました

本校創造工学科 人間・福祉工学系 松野哲也 教授,九州工業大学 小田部荘司教授,産業技術総合研究所 馬渡康徳 上級主任研究員は,日本物理学会誌「Journal of the Physical Society of Japan」への論文がエディターズチョイス論文となり,表彰されました.

本論文では,ゲージ場存在下での量子力学的現象を記述する非線形複素数偏微分方程式,たとえば超伝導体内の量子化磁束の運動を記述する時間依存ギンツブルグ・ランダウ方程式や回転超流体における量子渦の運動を記述する時間依存グロス・ピタエフスキー方程式を効率良く高い精度で数値的に解くことができる計算手法が提案されています.

論 文:Explicit Integrators Based on a Bipartite Lattice and a Pair of Affine Transformations to Solve Quantum Equations with Gauge Fields

共 著 者 : 松野哲也(創造工学科 人間・福祉工学系 教授),小田部荘司(九州工業大学 教授),馬渡康徳(産業技術総合研究所 上級主任研究員)

掲 載 誌 : J. Phys. Soc. Jpn. 89, 054006 (2020).

◇掲載論文はこちらです.

超伝導体における量子渦の時間発展の計算例.上図の明度は超伝導電子に関する波動関数の
振幅,色相は位相に対応する.下図の色相は紙面に垂直方向の磁場強度,白線は電流密度,
黒線は電場を示す. 時間経過とともに左側の境界から侵入した量子渦すなわち量子化された
磁束は電流によるローレンツ力に駆動されて右側に流れていく